蜃気楼書店「馬に名字を決めてもらう」
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▽▼公式情報▽▼
著者の私たち夫婦は結婚にあたり、名字を馬に決めてもらいました。
神社にいる神馬(しんめ)と呼ばれる馬に、二人同時に人参をあげて、食べてもらったほうの名字にするという方法をとりました。このZINEは、わざわざそんな方法を選んだ経緯や、その過程で考えたことをまとめた一冊です。
エッセイ4編、図解コーナー、名字をめぐるミニレポート1本を収録しています。
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リソグラフ印刷、製本はミシン綴じです。チャームポイントは背の上部に残した糸。垂らすと馬のたてがみのようでかわいい。ちなみに本文・表紙のインク色と製本糸の色は人参カラーをイメージしました。モノとして手で触って・見て楽しめる一冊に仕上がったと思います。
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・判型:A5判
・ページ数:本文20P
・製本:中綴じ製本(ミシン綴じ)
・印刷:本文一色
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ひとの作品を紹介するのはいつも難しいけれど、今日はとりわけむずかしい。
それは、「結婚と名字」という社会的でありながらもデリケートなテーマを扱っているから、というだけではない。
この作品「馬に名字を決めてもらう」は、内容が良いというだけでなく、それとは別のレイヤーで、ZINEとして出されたことの意味を大きく感じるからだ。
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何かを読むときは、無意識に対象を既知の型にカテゴライズして、それに合わせた姿勢をとろうと身構えてしまいがちだ。
例えば、これは「研究」なのか?「エッセイ」なのか?「政治的な発言」なのか?そんなふうに。
けれど、「結婚したらどちらかが改姓する」という無味乾燥な「ルール」に対して、自分たちなりのスタンスや選択を、できるだけオーダーメイドでつくろうとしている、そんな等身大の思索と実践の結果として、この作品がZINEという形に生まれたのだとしたら。
既存のカテゴリーや、既存の二択:結婚にまつわる規範に従うか反抗するか、に押し込めるのではない、しなやかな読みの姿勢がきっと要る。
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すでに形のある内容がZINEになっている、というよりも、ZINEになることで形をとったひとつのアティチュードがここにある、と表現したくなるような作品。
