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  • 随筆・エッセイ
  • ゆるく考える 東浩紀

    ¥700

    2019年刊行、批評家・作家の東浩紀によるエッセイ集。 Ⅰ部は日本経済新聞夕刊に連載された文章をまとめた章で、短いながらも論理が明快で構成に無駄がなく、最後までスムーズに読み通せる名エッセイです。 Ⅱ部では、ゆるい語り口を保ちながらも内容が難しくなり、文体の「ゆるさ」と内容の「易しさ」が必ずしも一致しないことに気づかされます。 筆者の全てを理解することは到底不可能でも、その片鱗に触発される形であれ、自分なりの思考をつづけていこうと思わされる一冊です。

  • アンビエント・ドライヴァー 細野晴臣

    ¥700

    2006年発行、音楽家・細野晴臣によるエッセイ集。 個人的に「走らないで済む生き方」というエッセイが一番好きなのですが、全体を通してふっと肩の力が抜けるような、のんびり歩いているような文体が魅力的です。 それこそ走ってばかりの毎日・何かと衒いがちな毎日にあっては、こんな作品に励まされる日が確かにあります。 もちろん音楽制作にかんする話も読めて、ファンには楽しい一冊です。

  • 優しい去勢のために 松浦理英子

    ¥500

    SOLD OUT

    1994年刊行、小説家・松浦理英子によるエッセイ集。 タイトルに「おっ」と惹かれる人もいれば、思わず「ぎょっ」とする人もいるかと思いますが、むしろ「ぎょっ」とした方にこそ手に取ってほしい一冊です。 女性性をめぐる散文や詩に加え、関連する音楽や映画の論評まで収録されていて、肉厚な読み応えがあります。 個人的に、ひねくれることの逆説的なパワーを感じる本でもあります。

  • ひとつとや 竹西寛子

    ¥500

    1989年刊行の随筆集。 日本古典文学の引用を織り交ぜながら、凛とした文体で綴られる散文が唸らせます。 一篇およそ3ページほどと短さでありながら、ふわりとした情趣に包まれる読み口は、和歌にも似ている気がします。 背筋がすっと伸びるような清澄さ、随筆らしい滋味が魅力的な一冊です。

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